古戸ひじり会の設立と挑戦!
古戸ひじり会とは、過疎化や少子高齢化で耕作できなくなった田んぼや畑、手入れができなくなった自然環境などを改善するために、 都市部に住む人との年間を通じた体験交流を行ないながら、古戸地区への移住を目的に「古戸おいでん塾」を開催している団体です。
設立のきっかけになったのは、今から11年前の平成19年度に愛知県が推進する「三河山間交流居住推進事業」のモデル地区に選定されたことが始まりです。
少子高齢化により限界集落化した古戸地区に危機感を抱いた住民が中心となって話し合いからスタートさせて、平成20年4月に古戸地区の交流居住を進めるために「古戸ひじり会」が設立されました。
都会と田舎を繋ぐ、古戸おいでん塾開講!
交流を通じて都会からの居住促進を図るために、地域の資源を活用した交流プログラムを検討したり、受け入れる地元の体制を検討したりと何度も話し合いを重ねてきました。
その後、平成20年5月に都会の人を参加者として募り交流しながら、地域の課題である遊休農地の解消や美しい景観づくりに取り組む「古戸おいでん塾」を開講しました。
第1回のおいでん塾では、都会から33名の方が参加し、1泊2日で古戸地区の散策や茶摘み体験、五平餅づくりなどを行いました。夜は地区住民も加わり親睦会が行われました。
親睦会と交流を通じて、古戸の魅力や田舎暮らしの良さなどが伝わり、その後何度も交流イベントに参加される方が多く出来ました。
こうして、古戸おいでん塾での交流により田舎に想いを馳せる都会の人と古戸が繋がる場所が出来ました。
みんなのふるさと古戸を僕たちの手で元気にしたい!
平成20年から5年間、交流居住を目標に取り組んできた「古戸おいでん塾」ですが、高齢化の加速により担い手が少なくなり存続が難しくなっていました。
そんな中「古戸おいでん塾」に長年参加し、古戸地区のために自発的に活動する塾生が多くなってきた事もあり、新しい切り札として「古戸応援隊」を立ち上げました。
これまで「古戸ひじり会」が行ってきた活動を「古戸応援隊」が協力して実施することで、交流イベントの準備や植裁活動、散策路づくりなどと様々な活動ができるようになりました。
今では、自分のふるさとに思いを馳せる古戸出身の方や古戸に疎開に来ていた方、大学生などの若者などが応援隊メンバーとして新しく加わり、活動がさらに活発になりました。
これからの古戸ひじり会
今年で設立10年目となる「古戸ひじり会」。
これまで古戸おいでん塾や古戸応援隊で遊休農地の活用、植栽や間伐などの山の手入れ、散策路づくりなどの活動を行ってきました。
そのおかげで、今では古戸の自然環境が維持されています。
また、舞い手不足で悩んでいた古戸の花祭ではおいでん塾に参加する子どもが舞い手として出演もしました。
当初の目的であった居住に関しても、古戸おいでん塾に参加した2世帯が東栄町内に、古戸応援隊の方が古戸へ移住し、合計で3世帯が活動を通じて移住されました。
これからの「古戸ひじり会」も応援隊の活動を継続しながら体験交流によって都会と田舎を繋げ、古戸の魅力を一人でも多くの人へと伝えていって欲しいと思います。
古戸ひじり会では、古戸地区への移住を希望する方を対象に、そば作りや野菜作りなどの年間を通じた田舎暮らし体験を行なっています。
田舎暮らしを考えている方、移住先を考えている方は是非参加してみてください。
【古戸便り】http://www.at-ml.jp/56029/